【場面緘黙っ子】受動型ASD?!

場面緘黙っ子に親・人として日々学ばせてもらっています。
※場面緘黙とは、家などでは普通に話すのに特定の場面(保育園・学校など)では話すことができない状態。


今までは、場面緘黙にばかり焦点を置いていましたが、色々と調べたりしているうちに、
場面緘黙症ASD自閉スペクトラム症)を併せ持つことがある。
と知りました。

ASDの特徴は
①コミュニケーションが苦手
②こだわりがある

らしいのですが、
小さい頃からの育てにくさはASDの特性だったんだと合致しました。

①コミュニケーションが苦手
緘黙っ子は小さい頃からずっと人見知りがひどく、
それもASDが関係しているんだと知りました。
理由は、
社会的コミュニケーションが苦手なため、他者との交流に強い不安を感じるかららしいです。

②こだわりがある
2歳前からこだわり(思っていたところにおもちゃがないなど…)からの癇癪をよく起こしていました。
ASDの特徴に癇癪はないらしいのですが、
こだわりなどが強いため、それが思い通りにいかずに二次障害として癇癪が起こるため、ASDは癇癪が激しいと言われているそうです。


そして、ASDを調べていると『受動型ASD』というワードが目に止まりました。

『受動型ASD』とは
受け身で、周りに合わせるタイプのASDで、他人からの働きかけには素直に応じるが、自分からは積極的にかかわろうとせず、 嫌なことも受け入れてしまい、癇癪を起こす。
と書かれていました。

「えっ?!まさに緘黙っ子だ!!」と…。

年少まではお友達と遊ぶことはほとんどなかったのですが、
緘黙だし、そりゃあ遊べないよね。』
と思っていました。

しかし、年中からはお友達トラブルが増えていきました。
嫌なことがあってもNO!!と言えず、
「一緒にしよ!!」と言われたら、断れずにやりたく無い事を(自分が書いた絵に☓をするなど…)して、結局パニックになって泣き出したり…

お友達と関わる事が増えるほど、緘黙っ子のストレスも増えていき、家での癇癪も増えていきました。

今までは場面緘黙が原因で困り事があるのかと思っていたのですが、
場面緘黙だけではなくASDもあり尚更、困り事があるのかも…と思うようになりました。


また、今でも癇癪はありますが、
ストレスが溜まって疲れてしまっている所に、
こだわりによる癇癪が起こっているように感じます。
いつもだったら、
『まぁいっかー!』と流せることが、
それこそ、受動型ASDの特徴の
周りに合わせて(過剰適応により)疲れてストレスが溜まった時に大癇癪を起こしています。

病院で診断はされていないのですが…
療育先の先生に「受動型ASDじゃないかと思うんです。」と伝えると、

「受動型ASDかは分からないけど、緘黙っ子が困っている事を少しずつ出来るようにする取り組みは変わらないから…
私達は診断名にこだわりはなくて、その子が少しでも生きやすくなるようにと思って接しています」と言っていただきました。

その時に、ハッと我に返りました。(ASDに対してどう対応したらいいのだろうと悩んでいたので…。)
確かに、受動型ASDだとして緘黙っ子への対応は変わらない…
『安心できる環境で自信をつけていく』お手伝いをし、
緘黙っ子が毎日楽しく笑って過ごせるよう見守る!
別に、緘黙っ子が何の障害であろうと親ができる根本の部分は、同じなんだなーっと気付きました。

でも、障害を知ることで得られる知識は増え、
色んな目線でのアプローチの仕方を工夫でき、
親も子も以前よりは生きやすくなるんじゃないかとは思います😊


【最後に…】
場面緘黙がなく、ASD自閉スペクトラム症)を初めに指摘されていたら、
自閉症というワードに拒否感を示していたと思います。私の中の自閉症と言う知識が『アルジャーノンに花束を』しかなく、
いやいや…『アルジャーノンに花束を』とは明らかに違うし…確かに、育てにくいけど個性でしょ!?って…思っていたと思います。

でも、場面緘黙でずっとずーっと悩んでいたので、
受動型ASDかも(!?)と気づいた時は素直に受け入れる事ができました。
『場面緘黙だけじゃなくて受動型ASDもあるから、こんなに育児が大変だったんだー』と…腑に落ちました。
それだけ、日々の生活に疲れていたんだと思います。

ASDは場面緘黙よりも情報が多いため、
この方法を使ってみよう!!など参考にできることが多く、その方法を試すと良い方向に向うこともあるので、
『受動型ASD』を知り、自分の中で受け入れられたことは、とてもよかったと思います😊