【場面緘黙っ子】視線恐怖症?!

場面緘黙っ子に親・人として日々学ばせてもらっています。
※場面緘黙とは、家などでは普通に話すのに特定の場面(保育園・学校など)では話すことができない状態。


緘黙っ子は小さい頃から
「あの人、緘黙っ子のこと見てる!」
など…
人の視線をとても気にする子でした。
本当に緘黙っ子を見ていたのかは分かりませんが…
親的には自意識過剰だろー!!
と思っていました。


そして、場面緘黙症を調べていくうちに、
『社交不安症』という言葉を知りました。
※社交不安症とは
人前で話すなどの状況で強い不安や恐怖や緊張を感じ、日常生活や社会生活に支障が出ること。
(ネット引用)

社交不安症の症状の一つに視線恐怖症があるそうです。
そして視線恐怖症にも色んな種類があり、
①他者視線恐怖:他人の視線が怖い。
②正視恐怖:目を合わせられない。
③自己視線恐怖:自分の視線が相手に不快感を与えたんじゃないかと考えてしまう。
など…。


緘黙っ子は
①の『他人の視線が怖い。』
②の『目を合わせられない。』
の2つに当てはまります。

先生が他の子に話している時はじーっと先生を見ているのに、いざ自分に話しかけられたとたんに目をそらします。
さようならの挨拶の時も目をそらして手を振ります。
ずっと気になっていました。
これはASD自閉症スペクトラム症)が原因なのかなーっと思っていました。
でも、社交不安症も関係しているのかもしれません。

ただ、緘黙っ子の根源にあるものは全て『不安』からくるもので、
それがASDなのか社交不安症なのか考えるよりも、
『不安を軽減する』にはどうしたらいいのかを考えていくほうが大切なんじゃないかと思います。

その方法を考えるうえで、
ASDだったり社交不安症などの対応を参考にしていけばいいのではないのかなーっと思うようになりました。


社交不安症の症状を軽減するには
有酸素運動
認知行動療法
薬物療法
など…らしいです。

①の有酸素運動
ストレスを解消する効果があると言われています。

②の認知行動療法とは、
認知(現実の受け取り方・ものの見方)に働きかけて、こころのストレスを軽くしていく治療法。
ストレスに対して強いこころを育てるためには、自動思考(何かの出来事があったときに瞬間的にうかぶ考えやイメージがあり、それによって気持ちが動いたり行動が起こる)に働きかける。
気持ちは考え方に影響されるので、考え方の癖を変える!!
ということをするのが認知行動療法です。

認知行動療法は基本的には専門家と一緒に行うものですが…
自分で取り組むことも可能らしいです。

『1』
 不安感を抱いたときの状況や自分の行動、とっさに浮かんだ考え(自動思考)を記録し、自分の思考の癖に気づき、別の見方を探すことで考え方の幅を広げていく方法。
『2』
気分よりも行動の方が自分の力で変化させやすいため、まずは行動パターンを変え、元気が出たり楽しさを感じられたりするような行動を増やすことで、ネガティブな思考を変えていく方法。
『3』
体をゆるめて(ストレッチ・マッサージなど…)、ストレスによって生じる心の疲れを緩和する方法。
(ネット情報)
など…自分でもできるそうですが、
専門家に相談したほうが、考え方の癖や改善策など提案してくれるため、そのほうがいいんじゃないかなーと思います。


③の薬物療法は副作用などもあるので、医師と相談しながらすすめていかないといけません。


結果、一番手っ取り早くできる方法は
①の有酸素運動だと思いますが…
それだけで不安を軽減できるほど、緘黙っ子の『不安』は簡単には改善されません。

②の認知行動療法は、
まだ、専門家などに相談はしていませんが、緘黙っ子がもう少し大きくなったら試してみたいと思っている治療法です。
まだ、試してはいないですが…
この方法を知っているか・知らないかで、子供への接し方は変わってくると思います。
ポジティブな声掛けをしよー!
ポジティブな行動パターンを増やしてあげよう!
など…
今からでもできることはたくさんあるのかなーっと思います。


いつか「昔は緘黙だったねー!今じゃ考えられないねー!!」
っと笑って話せる日が来ることを願って…
これからも色々な方法を模索しながら、緘黙っ子の不安を少しでも和らげれるように、
緘黙っ子と一緒に楽しく笑顔で過ごしていきたいと思います😊