【場面緘黙っ親】先の見通しを立てる

場面緘黙っ子に親・人として日々学ばせてもらっています。
※場面緘黙とは、家などでは普通に話すのに特定の場面(保育園・学校など)では話すことができない状態。


先の見通しがわかると、
①不安が軽減される
②癇癪がへる
③自信がつく
などの、効果が得られるのかもしれないと思います。


①不安が軽減される

緘黙っ子は不安がかなり強いため、
いつも"びくびく"・"おどおど"しています。

でも、最近気づいたのですが…
『今から何が起きるのか!』
を伝えている時は、いつもに比べると、
ビクビク・オドオドが少ない気がします。

急な出来事・ハプニングは大人の私でも嫌なのに緘黙っ子にとっては…そりゃあー不安しかないと思います。(←今さら気づくなんて遅すぎる…私…)

例えば…
いつもは祖父母宅に行っても祖父母しかいないが、今日はお正月だから親戚がたくさん集まっていること。もしかしたら、たくさん話しかけられるかもしれないけど、お母さんもお父さんもずっと近くにいること。
などを伝えていると、以前までは大勢の親戚が集まっている部屋には入れなかったのが、今は部屋に入って一緒に食事ができるようになりました。

 

保育園でも、終わりの会の時に明日のスケジュールを伝えてくれています。
そうすることで、
『明日はクッキングなんだー』
『明日は工作で鬼作るのかー』
など…心構えができて保育園に行く不安も軽減され、今では「今日は◯◯するんだってー」っと、ルンルンで保育園に通っています。


②癇癪がへる

家でのお出かけの場合も
今からすること。
そして、もしかしたらハプニングがあるかもしれないこと。
を伝えています。

見通しが立て、もしかしたら予想外のことがあることを伝えると不安が軽減されるだけではなく、癇癪も減っていきました。

例えば…家族で出かける時も、
今から水族館に行ってイルカショーをみて、
ご飯食べて帰ろうね。
でも、もしかしたらイルカショーは人がいっぱいで見れないかもしれないけど、その時はまた今度見に来ようね!!
など…

もしかしたら、あるかもしれないハプニングを予想するのは大変なのですが、
一番楽しみにしていることが達成できない時は、
すごい癇癪で親も困り果てるので…
私が考えつくハプニングは伝えています。

そのような言葉がけ一つするだけで、
不安が取り除かれ、何か予定と違うことが起きても癇癪を起こさなくなりました。


このような経験を増やしていくことで、
少しのことなら『まぁいっか!次がある!!』
緘黙っ子の思考も変化しているように感じます。


ただ、まだまだ対人関係は経験不足なので、
保育園での人間関係は緘黙っ子にとっては
見通しも立たないし、不安だらけで家に帰ってから癇癪を起こすことは度々あります。


③自信がつく

スモールステップで少し頑張らせたい時にも見通しを立てて伝えています。
例えば…
保育園へ送り別れるとき、事前にどのようにしてバイバイするのかを、自転車で保育園へ向かいながら話し合っています。
今までは、泣き叫んで先生に引き離されていたのが、最近はギューっとしてからタッチでバイバイしています。
『できた!!』という自信を何度もつけて、
そしてルーティン化していきました。

やっぱり覚悟と気合いを入れるにも『見通し』は
大切で、それができた時に『自信』がついていっているように感じます。

 

【最後に…】
大人になっても、人間関係が悩み事ランキングの上位にくるのは…
人間関係は見通しが立たず、色んなハプニングが次から次へと起こるため、難しいんだと改めて気付きました。

以前プレイセラピーの心理士さんに、
「幼児期の子供は何をするのか、突拍子もないことをするのが、緘黙っ子にとっては不安なのかもしれない。だから大人と遊ぶほうが安心するのかも。」
と言われました。

その時は『ふーん…そうなんだー。』ぐらいにしか思っていなかったのですが…
この見通しが立たない不安のことを言っていたのかーっと…
ブログはいつも、題名を考えてから自分の想いを書いているのですが、ブログを書くと頭の中を整理してくれ、新たな気付きを与えてくれる!!
私にとってそんな場所になりました😊