【場面緘黙っ子】の癇癪

場面緘黙っ子に親・人として日々学ばせてもらっています。
※場面緘黙とは、家などでは普通に話すのに特定の場面(保育園・学校など)では話すことができない状態。


1歳半ぐらいからずーっとある癇癪。
初めの頃は『イヤイヤ期』始まったかなーっと思っていました。

例えば、おもちゃが落ちた!や
紙がグチャグチャになった!など…
自分の思い通りにならないと30分以上泣き続け、暴れまわっていました。
地雷がどこにあるのか分からず、
初めての子育てなのもあり『イヤイヤ期』ってこんなに大変なんだなーっと思っていました。
2歳は『魔の2歳』
3歳は『悪魔の3歳』
4歳は『天使の4歳』とネットに書かれていたので、4才できっと落ち着くはず!!
4歳まで頑張ろう!!
とそれを望みに日々過ごしていました。

でも天使の4歳になっても癇癪は続いていました。


出来るだけ癇癪は起こさないように注意していても、本人の想いと親との想いが違う時はどうしてもありますし、
保育園など集団生活だと、本人の思い通りにならず保育園で我慢してた分、家で発散します。

癇癪を起こされただけで、こっちはもう全てのエネルギーを吸い取られるような感覚になり、無気力になります。

私に余裕がない時はイライラしすぎて、怒ってしまうこともあります…怒っても余計に悪化させるだけだと分かっているのですが…

やっぱり、ここはもう耐え忍ぶしかなく、落ち着くまでそーっとしておくしかないのかなーっと。

そして、落ち着いた時に
「泣いていた時間は30分だよー」
と伝えても時間感覚がまだないので、
「アニメ1本分、泣いてたよー」と伝えていました。

早く切り替えられたら、いい事があることを説明していました。
(例えば早く切り替えられたら、TVがたくさん観れるよ…など)

そんな事をしているうちに、
「どれぐらい泣いてた?」と聞いてくるようになり、どんどんと泣いている時間が短くなっていきました。
その都度、
「早く泣きやめたね。切り替えられたね。だから、楽しい事をする時間が増えたね!」
と褒めていました。

5歳でも癇癪は度々ありますが、
自分で違う部屋に行き一人になり落ち着いてから、数分で帰ってきます。
そして、何が嫌だったのかを言葉にして伝える練習をしてもらっています。


【最後に…】
癇癪は緘黙っ子を育てているうえで、親にとっては一番の困り事といっても過言ではない困り事です。

全てのエネルギーを吸い取られ、疲労困憊してしまいます。

でも、癇癪は緘黙っ子が心の底にある感情を出す方法なので、それを閉じ込める事はよくないなーっと思っています。
なので、
・感情を出すことは悪い事ではない。
でも早く泣き止めたら楽しいことがたくさんの時間出来ること。
・泣くこともいいけど言葉にしてみたらスッキリすること。
を伝えています。

今でも癇癪と日々付き合い、疲労困憊の毎日ですが、いつか癇癪ではなく嫌だった気持ちを言葉にして消化してくれるようになってくれると信じています。
てか、そうなってくれないと困ります😖