【場面緘黙っ子】の運動会(年中)

場面緘黙っ子に親・人として日々学ばせてもらっています。
※場面緘黙とは、家などでは普通に話すのに特定の場面(保育園・学校など)では話すことができない状態。


年中のGW明けあたりから、
だんだんと不登園になっていったが、
療育をスタートしたり、
お泊り保育に参加できた事で自信がつき、
保育園に通えるようになってきた頃、
運動会の練習が始まりました。


運動会でする種目は、
・鉄棒(前回り)
・跳び箱
・三点倒立(壁あり)
・竹渡り
・リレー
でした。

運動は大好きで、体操教室にも通っていたので
鉄棒も跳び箱も得意でした。

先生は緘黙っ子に自信をもっとつけさせてあげようと考えてくれ、
跳び箱のお手本として緘黙っ子を指名してくれていました。

三点倒立は出来なかったのですが、
「諦めちゃダメ!!」
と自分を励ましながら毎日練習していました。
不登園の時には考えられなかった心の成長です。


走るのも大好きなので、
「先生に、速いな!抜かしたの見てたよ!!って言われたー」
と家に帰って嬉しそうに報告してくれていました。

練習を通して、たくさんの自信をつけていきました!!

 

そして、本番
大きなグラウンドで行う運動会は2回目ともあり、年少の時ほどは、ドキドキはしなかったのですが、
不登園からの運動会ということもあり、
堂々と入場してきた姿をみただけでウルッとしました。

まずは、名前を言ってから鉄棒・跳び箱・三点倒立・竹渡りをしていきます。

名前を言えるのか、
ドキドキでした。
年少の時に言えた経験をしているので、
年中でも『言えた!』を増やして欲しいなー!
でも、もし言えなくても
運動会に出れているだけで十分だと思えるようになっていました。
(それだけ不登園は私にとって辛い出来事でした)


でも、その不安も何のその…
堂々と名前を言って鉄棒・跳び箱・三点倒立をこなしていきました。
最後の竹渡り。
ツルツルとした竹を渡るのですが、
足に砂がついて滑りやすくなっていたこともあり、何度も落ちましたが、
それでも諦めずにまた登り最後まで渡ることが出来ました👏


そして、最後はリレーです。
最後から2番目だったのですが、
かなり引き離しアンカーにバトンを渡せ、
そして、優勝しました。


今回の運動会も、全て参加でき感動・感動の運動会でした✨

【最後に…】
不登園で心が壊れて始めての運動会。
参加できただけで親としてはもう既に大拍手でしたが、諦めずに全ての項目に参加できた緘黙っ子を誇りに思いました。

皆が当たり前にできる事が出来ない、場面緘黙っ子をもつ親だからこそ感じることができる、この感動😭

日々、大変な育児で悩んでいる場面緘黙っ子の親へ…ご褒美をもらえた気がしました。


イベントを終える毎に、
『自信』を持ち
『やれば出来る!!』精神を培っていると思います。
親だけではこの『自信』は持たせてあげられなかったと思います。

先生の協力なしでは成し遂げられなかった事で、
不登園ではこの経験はできなかったんだなー
っと思うと、
親が出来ること、それは…
安心できる環境を与えてもらえるよう、
先生と良好な関係を築く努力を親が怠らないことだと思いました😊