【場面緘黙っ親】褒めるって難しい!

場面緘黙っ子に親・人として日々学ばせてもらっています。
※場面緘黙とは、家などでは普通に話すのに特定の場面(保育園・学校など)では話すことができない状態。


親や先生が褒める所と、緘黙っ子が褒めて欲しいポイントが違うことに気付きました。

たぶん他の子もでしょうが…
自分が頑張ろうと思って、頑張ってできた所を褒めて欲しい!!
そりゃそうなんですが…
でも、その頑張りポイントは本人にしか分からず親も先生も、そこじゃなーい!!ってところを褒めてしまうことが多々あり、親としてはめちゃくちゃ褒めているのだが、本人にとっては当たり前のことをしただけで、褒められても嬉しくないため、褒められた感覚も薄く、褒められた経験が少なく感じ、自信があまりもてないでいたのかなーっと感じることがあります。


それに気づいたきっかけは…
運動会の練習でのリレーで緘黙っ子がアンカーになってバトンを受け取った時、かなりの差が出てどう頑張っても負けてしまう…。
そんな時も一人で全力で走り切ったことを先生が褒めてくれました。
でも、緘黙っ子からしたら
『負けたくないから頑張って走っただけ!』だったみたいです…(←負けると気づかない見通しの甘さ・苦手があるのかも…苦笑)
私もその出来事を先生から聞いたので、家に帰ってから褒めましたが…
それは別に頑張ったことでもないので褒められても嬉しそうではなかったです。

それよりも、本人が
「今日、朝のリズム体操できた!!」
と嬉しそうに報告してくれました。
不登園になってから、保育園に通い出すことができるようになっても皆がしているのをずっと見ているだけだった朝のリズム体操。
「リズム体操したいと思っているけど、できない!!」と言っていました。
したい気持ちがあることはいい事。
その気持ちがあればいつか出来るようになる事。
最初の一歩は勇気がいるけど、やってみたら案外たいしたことないなーって思うかもしれない事。
一つだけ好きなリズムしてみたら楽しいかもしれない事。
など…伝え続けていました。

そして、お泊り保育や運動会の練習で『自信』がついてきたのか、
ある日、勇気を出して一つだけ好きなリズムをしたみたいです。
そこで『できた!!やってみたら、たいした事なかった!』と自信がついたのか、
その一つができた次の日からは最初から最後までリズム体操をすることができました。

本人にとってはとってもとっても頑張ったこと!!
でも不登園になるまではリズム体操はできていたので、先生からしたらリズム体操よりもリレーのほうが印象的だったんだと思います。

 

今、何を頑張ろうとしているのか、その子の気持ちを知り、理解して褒めた時に、
褒められた!と本人は気づき嬉しくなるのかなーっと…
褒めるって本当に難しいなーっと感じた出来事でした。


なので、今は本人が自ら動いて頑張ったことを褒めるように心がけています。

今日も、お風呂から一人で出て一人で体を拭き、着替えて、ドライヤーで髪を乾かすため違う部屋に行っていました。
今までなら「一人こわいー!!」と言って、
一緒にお風呂から出ていたのに、
まさか、電気もついていない真っ暗な部屋に行って自分で電気をつけてドライヤーで髪を乾かす。
なんて…信じられません。
結局、スイッチが分からなかったみたいでドライヤーで髪は乾かせなかったみたいなのですが…
「一人でお風呂から出て着替えて真っ暗な部屋に行って髪を乾かそうと思えたこと。そう思えることがすごいことだよ!!挑戦できたことがすごいよ!」と褒めると、とても嬉しそうでした。

結果ではなく過程を褒める!!
本当に大切なことだと改めて思いました。


【最後に…】

『できた!!』
を褒めていた時は、そんなに毎日
『できた!!』
を見つけられなかったので、褒める回数も少なく、褒められる経験をあまりさせてあげられなかったのですが…
結果ではなく過程を褒める!!
頑張ったことを褒める!!
を意識すると、意外と褒めることはたくさんあり、褒める回数が増え、緘黙っ子の自己肯定感は上がっているように感じます。


幼いからこそ、親の声掛け一つでこんなにも変われるのかもしれませんが…
でも、褒めることはタダなのでやってみる価値はあるのかなーっと思います😊

 

少し余談ですが…
緘黙っ子はなかなか『まぁいっかー』と思えず完璧主義なところがあり、困っていたので
どうすればいいのか療育の先生に聞きました。
すると
『結果ではなく、過程を褒めること』
と教えてくれました。

結果ではなく過程を褒める!!

これは、子育てをする中での重要ポイントなのかもしれません✨