【場面緘黙っ子】声が出た(病院)

場面緘黙っ子に親・人として日々学ばせてもらっています。
※場面緘黙とは、家などでは普通に話すのに特定の場面(保育園・学校など)では話すことができない状態。


場面緘黙っ子は、親がいると外でも声を出すことはできます。
なので、病院の待合室などではかなりおしゃべりで「病院はしんどい人が来る所だから静かにしようね!!」と言わないといけないことも多々あります。
しかし、先生を目の前にする(自分に注目される)と声がでなくなります。
喉を診ようと先生が
「あーって言って!!」
と言われても…言えません。
言えるはずがありません。
でも、口は開けるので先生は覗き込みながら診てくれます。

そんなある日、
久々に行った耳鼻科で
「あーって言ってみて。」
と言われました。

言えるわけないよなーっと思っていつものように緘黙っ子を抱っこしながら診察を受けていると、
何か声が聞こえる…と思い、覗くと、
小さい声ですが、
「あー」と言っていました。

あとで、
「『あー』って言えてたね。
どうして言おうと思ったの?」
と聞くと、
「言ってみたかったから。」
と言っていました。
もう一度聞くと、
「あーって言ったほうが早く診察が終わると思ったから。」
と言っていました。

私は以前から
「あー」って言えたほうが、喉の奥がよくみえて、病気もみつかりやすい事。
は伝えていました。

でも言ってみようと思ったのが、これらの理由なのか真実はわかりません。

ただ、いつも頻繁に行っている病院ではなく、
1年ぶりに行った病院だったのは、
緘黙っ子が喋れないってことを知らないから、言ってみよう』と思ったのかなー。など…
色々と思ってしまいます。


緘黙っ子は全く知らない店員さんなどにはレジに一人で行き「お願いします。」と言え買い物ができたりします。

わからないですが…
もしかしたら
『喋れないってことを知らない人には少しは話せるのかもしれない』と思った出来事でした。


もしくは、最近『自信』がついてきて
何でもやってみよー!!精神になってきているので、その勢いで出来たのかもしれません。

何が要因かはもしかしたら
本人にも、わからないのかもしれませんが…

でも理由を知りたいのは親だけで、
(次のステップの参考にしたいため。)
なんであれ、
『できた!!』という事実は確実に
緘黙っ子にとって自信を与えました。

それからは、いつも行っている小児科の先生にも「あー!」と言いながら口を開けて診察できるようになりました👏

成功体験の効果を改めて感じた出来事でした。

 

【最後に…】
病院で「あーって言ってみて」と言われて、
出来ただけで、こんなに嬉しくなるなんて…
緘黙っ子を育てていると、
当たり前に出来ると思っていたことは、当たり前ではないんだなーっと…
些細なことでもとても嬉しく感じられるようになりました✨
日々、大変だけど…

でもその分、幸せもたくさんもらっています😊