【場面緘黙っ子】療育での変化(トイレ)

場面緘黙っ子に親・人として日々学ばせてもらっています。
※場面緘黙とは、家などでは普通に話すのに特定の場面(保育園・学校など)では話すことができない状態。

 


療育に行って数ヶ月は特に変化はありませんでした。
保育園以外の居場所を作ってあげたい!!と思う気持ちだけだったので、療育に週2回通えているだけで十分でした。

まずは、療育では
安心できる場所を作ってくれて、
慣れてきた頃から徐々に負荷をかけていったんだと思います。


トイレ問題は緘黙っ子の困り事。そのことを相談していました。

まずは、トイレに行く場合は必ず、肩でもどこでもいいからトントンして行くようにするところから練習が始まりました。
でも、やっぱり最初は自分発信は難しく、トイレを我慢していたので、
皆に「今からトイレ行きたい人はトントンしてね」と、先生がきっかけを与えてくれて、
『トントン』して自分の意思を伝えることへの抵抗感を無くしていってくれました。
他にも、お弁当を取ってほしい時は『トントン』してね。
「今から先生の所に一番に『トントン』しに来れた子にシールあげるよー」
など、絶対に一日数回はトントンをしないといけない状況を作ってくれました。

緘黙っ子だけではなく、他の子も同じようにトイレや何かして欲しい時は『トントン』などするように言われていました。
皆と一緒がいい緘黙っ子は『自分だけ!』が嫌なので、他のお友達も同じようにしてくれていたのが、すごく良かったんだと思います。

徐々に、自分がトイレに行きたいタイミングで『トントン』が出来るようになりました。

最近の出来事ですが
先生にトントンしに行ったみたいだが、
その時、何を求めていたのか先生が察する事ができず、
ティッシュ?」とか「アルコール除菌?」など色々と違う事を言っていたら、
痺れを切らした緘黙っ子が
「トイレ」と言ったそうです。

それからは、トイレに行きたい時は、
『トントン』して「トイレ」と言えるようになったみたいです。


信頼関係ができたら、
あえて、鈍感に接したらもしかしたら、
喋るきっかけが生まれるのかもしれないなーっと思いました。(賭けですが…)


これは療育施設で出来るようになったことで、保育園ではまだ言えないです。

それでも、小規模なグループで経験を積んで自信をつける事はとても大事だと思います。
きっと『自信パワー』が満タンになったら、
保育園で、トイレに行きたくなった時に、肩トントンでも何でも自分発信でトイレに行けるようになると信じています。


今でもですが、「一緒に遊ぼう!」など、自分発信はなかなか難しいですが、トイレは自分発信で行けるようになったのは大きな変化だと思います😊


【最後に…】
緘黙っ子にとって喋ることはハードルが高いのは分かっていましたが、『肩をトントンする』や『カードをみせる』など、違う方法でも自分からの発信は難しいのかと感じました。

それを克服するにはやはり、
『安心できる環境=先生との信頼関係』
が大事なんだと思います。


家族以外の人だって、
困っている事を伝えたら助けてくれる経験をたくさん増やして、ヘルプを出すことへの抵抗感をなくしてくれたらいいなーっと思っています。


やっぱり人は一人では生きていけないので、
『困っている事を伝えられる』
『助けを求められる』
ことは、
親が子供に身に付けて欲しい最重要スキルだと思います😊