【場面緘黙っ子】のキャンプ保育(年中)

場面緘黙っ子に親・人として日々学ばせてもらっています。
※場面緘黙とは、家などでは普通に話すのに特定の場面(保育園・学校など)では話すことができない状態。

 

緘黙っ子にとって保育園のキャンプに参加するには、先生の協力なくしては実現できなかったです。
本当に、担任の先生には感謝しかないです。


8月の末にお泊り保育があったのですが、それまでは不登園でした。
お泊り保育の2ー3週間前に
11月にあるキャンプ場の下見遠足があったのですが、
『本人は行きたい!』と思っていて、
行く準備までし、玄関を出て自転車に乗るところまではニコニコしながら行けていたのに…
いざ自転車に乗ろうとすると、
泣き叫んで自転車に乗れませんでした。
「そんなに行きたくないならお休みしよ!」
と言うのですが、
「行くの!!」と泣き叫び、でも自転車に乗れず…
このやり取りをずーっとしていて、
結局、出発時間に間に合わず行けませんでした。

「もう、バスが出発しちゃうから間に合わないし休もう!!」と家に戻りました。
その時の緘黙っ子のホっとした表情は忘れられません。
家に戻りましたが、
今日は行こうと思っていたのに、行けなかった自分が嫌になったのか…
「自分はダメな子」といつも以上に自己否定していました。
このままではダメだと思い、
「今日、休んだことは意味があることにしよー!」と言うことで、
ずっと出来るようになりたかった
"あやとり"を1日中、練習しました。

"あやとり"は『出来た!!』を実感しやすい遊びなので、達成感によって悲壮感はなくなっていきました。
(幼いからこそ深く考えず、簡単に気持ちが切り替えられたんだと思います。)


気持ちが落ち着いてから話を聞くと、
どうやら、バスの中でトイレに行きたくなったらどうしよう?!と不安になり、
行けなくなってしまったみたいでした。


そして、その事を保育園の先生に相談しました。
「バスはそんなに長い時間乗らないし、
キャンプまでに一回下見に行ってみたら?
そしたら安心するかもね。
もし行くなら日にち教えてね。
個人では予約できないところだから、
一報入れておくね。」
と言われました。

なので後日、
「今度の日曜日に行こうと思います。」
と伝えると
「個人では見学も出来ないみたいだから、私も行くから。」
とまさかの休日出勤してくれることに…

申し訳なさすぎて…
ちゃんと給料が出るのかを確認しました。(笑)
そして、園長先生にもお礼を言いに行きました。


見学当日、現地集合で
担任の先生以外にも保育園がお願いしているキャンプのプロの方(本番も来てくれる人)も同行していただき、施設のトイレやお風呂・寝る部屋など、
キャンプの時に使うであろう場所やキャンプファイヤーをする場所などを見せてもらいました。

そして、下見見学から2週間後、
ウキウキ・ルンルンでバスに乗ってキャンプに出かけていきました。


もちろんニコニコでキャンプから帰ってきました😊


【最後に…】
キャンプに行けたのは、お泊り保育で自信をつけた事は大きいと思います!!
でも、やっぱり
先生の協力がなかったら確実に実現できなかったです。

緘黙っ子はイベントを乗り越えるごとに表情からも分かるぐらい自信をつけています。

親だけでは、この達成感は感じさせてあげられなかった…

何度も何度も何度も言いたい!!
先生、本当にありがとうございました✨